夜の帝王の一途な愛
第十二章 全てが明らかに
これから何があっても彼から離れないと心に誓った。
「あゆみ、愛しているよ」

 





第十二章 全てが明らかに

俺の頭痛は嘘のように消え、仕事に復帰した。
あゆみは前と変わらず俺を支えてくれた。
あゆみとの過去はある一定の期間が全く思い出せないが、ホストクラブの常連客の事は少しずつ記憶が蘇って来た。
ありがたい事に売り上げは順調に延びていた。
あゆみは俺との子供を流産したと話してくれた。
その後、あゆみを支え続けたとの事だが、あゆみに別れを告げている夢がどうしても気になって仕方ない。
流産したあゆみを、俺は見捨てたんじゃないだろうか。
そんなある日、あゆみが以前勤めていた加々美フラワーアレンジショップの加々美社長が俺の店に来店した。
「仕事復帰したんだな」
「おかげさまで」
「あゆみさんとは上手くいってるか」
加々美社長はニヤリと口角を上げた。
何かを企んでいるような表情が気になった。
「上手くいっているよ」
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