夜の帝王の一途な愛
第十四章 あゆみのもう一つの夢
俺は何もなくなった自分に自信がない。

生活面ではなんの心配もないが、何かあゆみに子供以外に残してあげたいと、ずっと考えていた。
「今日一緒に買い物行くか」
「はい」



第十四章 あゆみのもう一つの夢

俺はあゆみと買い物に出かけた。
路面店の花屋の前を通りかかると、あゆみは「ちょっと寄ってもいいですか」と俺に伝えた。
あゆみは目を輝かせて、花を見ていた。
加々美の店を無理矢理辞めさせる結果になって、あゆみは残念だっただろう。
俺はある事を思いついた。
次の日、すぐに実行に移した。
「あゆみ、俺出かけてくるな」
「はい、どこに行くんですか」
「うん、仕事探し」
「わかりました」
この時あゆみは俺をホストに戻そうと考えていた。
あゆみは俺が出かけた後、ヒカルのところへ足を運んだ。
「あゆみさん、どうしたんですか、麻生さんはどうしたんですか」
「仕事探しに出かけたの」
「ホストなら引っ張りだこなのにな」

「そうだよね、私が無理させてるよね」
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