夜の帝王の一途な愛
第十五章 あゆみの望みは別にあった
あゆみの中にゆっくりと侵入すると、あゆみは俺の唇を求めた。
俺は全てをあゆみに注ぎ込んだ。
何度も、何度も、何度も……






第十五章 あゆみの望みは、別にあった

朝、目が覚めると、あゆみはもう起きていた。
「あゆみ、おはよう」
「おはようございます」
「花屋の店舗決まりそうだよ」
「本当ですか」
あゆみは満面の笑みで俺を見つめた。
「路面店探すのに苦労したよ」
「路面店ですか」
「不満か」
「そんな事ありません、最高です」
「だろ?」
俺は自信満々の表情をあゆみに向けた。
「凌もホストに戻ったらどうですか」
「えっ?」
「ヒカルくんの店で働かせて貰えばどうですか」
「ヒカルの店?」
「ホストのお仕事をしている凌が一番生き生きしていますよ」

「でも、すれ違いの生活になっちゃうよ」
俺はそれだけは避けたかった。
「大丈夫ですよ、友梨ちゃんのこと覚えていますか」
「ああ、加々美の店で一緒に働いていたお嬢さんだろ」
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