夜の帝王の一途な愛
朝になり、あゆみが起きてこない事を不思議に思い、寝室を覗いた。
「あゆみ、おはよう、支度出来たか?」
あゆみはまだベッドに横になっていた。
「どうした、具合悪いんじゃないのか?」

「ごめんなさい、ちょっと起きる事が出来なくて、お店お願いしてもいいですか」
「わかった、ゆっくり休んでいな」
「すみません」
俺は店に急いだ。
友梨ちゃんは既に入荷を済ませ、準備してくれていた。
「ごめん、あゆみが具合悪くて今日は休ませたからよろしく」
「おはようございます、わかりました、あゆみさん大丈夫ですか?」
「ううん、どうなんだろうな」
「もしかしておめでたですかね」
俺は最近店の事で頭がいっぱいですっかり、子供のことは頭から消えていた。
「えっ?そうかな」
俺は自然と頬が緩んだ。
その頃、あゆみは夕食の買い物に出ていた。
「あゆみさん」
あゆみに声をかけたのはヒカルだった。
「ヒカルくん、これからお仕事?」

ヒカルは店外デートのため待ち合わせの場所に向かっている所だった。

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