夜の帝王の一途な愛
「めっちゃ嬉しいよ、今晩は寝かせないからな」

あゆみはちょっと困った表情を見せた。

「どうした?」」

「あのう、生理が遅れてて、もしかして出来たかなって、だから様子見たいんです」

「えっ?マジ?」

「だから、今日も寝室は別でお願いします」

俺は嬉しいような悲しいような複雑な心境だった。


そしてしばらくして二人で産婦人科に向かった。

「おめでとうございます、二ヶ月目に入ったところです」

「マジですか」

俺は椅子から立ち上がり、身体いっぱいに喜びを表現した。

「やったな、あゆみ」

「はい」
「これからが大変ですので、安定期に入るまでは、十分に気をつけてください」

「わかりました」

「お仕事はされていますか」

「はい」

「そうですか、無理はなさらないように、なるべく身体を休めるようにしてください、流産の危険は大きいですから」

「わかりました」

マンションに戻ると、俺はあゆみに自分の考えを伝えた。

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