夜の帝王の一途な愛
「あゆみ、この日のために俺はホストを辞めた、だから今度こそ俺達の子供をこの世に迎えるために店は俺に任せて貰えないか?」

「凌」

あゆみはじっと考えていた。

俺の接客にヤキモチを妬いたあゆみは、俺には店を任せられないと思っているだろう。

でも店も大事だが、俺達の子供の方がもっと大切だ。

あゆみはどう考えているのだろうか、あゆみの答えを待った。

「はい、よろしくお願いします、きっとこの子が最後の希望だと思うので、大切に育てたいと思います」

「良かったあ」

この日からあゆみはマンションに残り、穏やかな妊婦生活を送り、俺は店を繁盛させる為に日々奮闘していた。

「友梨ちゃん、あゆみが妊娠したんだ、これから俺が頑張るから協力してくれる?」

「おめでとうございます、頑張りましょう、あのう、この間いらしたヒカルさんって彼女いるんですか?」

「ヒカル?いないと思うけど、あいつホストだよ」

「麻生さんだってホストなのにあゆみさんと結婚したじゃないですか」

「それはそうだけど……」
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