夜の帝王の一途な愛
「麻生さんは、ホストを辞めたんです」

「辞めた?」

この俺がホストを辞めたなんて……

ヒカルから詳しい話を聞かされると、俺は自分が信じられなかった。

ここは俺のいるべき場所ではないとわかった。
凌は急いでマンションに戻った。

「あゆみ、あゆみ」

「はい」

奥の部屋からあゆみが出てきた。

「早いおかえりですね」

「ヒカルから聞いた、お前は俺の大切な存在だと」

「今朝、なんで言わなかったんだ」

あゆみは俯いて黙っていた。

「お腹の子供は俺の子だと言うことも聞いた」

「でも、凌の記憶には私だけいないんですよね」

「それは……」

「きっと、私と知り合う前の記憶に戻ったんですよね」

俺は考えていた。

「ホストに戻った方がいいですよ」

「あゆみはどうするんだ」

「私は……」

その時、あゆみはお腹の激痛に襲われた。

「あゆみ、しっかりしろ」

俺は救急車を呼んで、あゆみを救急搬送した。

あゆみのお腹の中の子供は流産した。




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