夜の帝王の一途な愛
先生の言う事は最もで、私の考え過ぎがあるのは分かっていた。
「でも、もし彼に好きな人が出来て別れる事になったら、私一人じゃ育てられません」
なんか涙が溢れて止まらなかった。
「あゆみさん、大丈夫ですよ、おうちに帰ってからご主人と、よく相談してみてくださいね」
待合室で待機するように促された。
替わりに彼が診察室へ呼ばれた。
「麻生さん、お仕事は会社経営となっていますが、差支え無ければ業種をお答えいただけますか?」
「業種?サービス業です」
「そうですか、奥さまは出産にとても不安を抱いておられます、皆さんそうなのですが、麻生さんに今後好きな人が出来ると、子供の存在は迷惑になると、心配されています、失礼ですが、いままでご夫婦仲で浮気とか問題ありましたでしょうか?」
「ないです、俺はあゆみをいや、あゆみだけを愛していますから」
「そうですか、おうちに帰ってからよく相談なさってください」
「相談もなにも、生む方向でお願いします俺、子供欲しいですよね、あゆみとの子供」
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