夜の帝王の一途な愛
「住み込みでお願いしたいんだけど」
彼は具体的な話を始めた。
住み込み?えっ、ここで一緒に暮らすって事?そうか、俺と一緒に暮らさないってそう言う意味だったのだ。
そうだよね、いきなりプロポーズなんてありえないよね。
やっぱり白馬の王子様はいないと確信した
「俺は相当わがままだから、大変だと思うから、月に二十万でどう」
彼の言葉は全く耳に入らなかった。
しかも私の荷物は移動してあるし、もう断れないよ。
「この部屋を自由に使っていいから」
私まだ返事してないのに、どうしよう。
困っている私に、彼は思いもよらぬ言葉を浴びせた。
「家政婦としてじゃなく、俺の妻として一緒に生活して欲しい」
えっ、何を言っているの、私の頭の中はぐるぐると回転して、正常な判断が出来ない状態だった。
そんな私の気持ちを置き去りにして、彼は話を続けた。
「二十万の給料を貰うと、あゆみさんも税金払わないといけないから、税金対策と言う事でどう」
もうパニック、何がなんだか分からなくなった。
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