夜の帝王の一途な愛
「はじめまして、麻生凌です、よかった、そろそろ限界だったから」
彼の声だ、久しぶりに聞く彼の声、麻生凌私が人生でたった一度だけ愛した男性。
心臓の鼓動がドキンドキンと早くなった。
でもなんではじめまして?
そうか、過去は忘れて接して貰いたい、 そう言うメッセージ?
「は、はじめまして、結城あゆみです、よろしくお願いします」
「ランチじゃなくディナーはどう?」
「あっ、ディナー・・・」
「他の男と食事するなって彼氏に怒られちゃう?」
「か、彼はいません」
「やったあ、じゃ一日あゆみさんを予約ね」
「えっ、どういうことですか?」
「一日俺とデートってこと、朝待ち合わせしてドライブしよう」
どういうこと?私は混乱していた。
「聞いている?」
「えっ、あっ はい」
「大丈夫?」
「大丈夫です、あのう、ドライブって、この日は打ち合わせですよね」
「そうだよ、ドライブしてランチとディナーしながら打ち合わせ、ゆっくり時間取れるんでしょ?」
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