夜の帝王の一途な愛
久しぶりの感覚に身体に熱りを感じた。
彼の愛撫はすごく激しく私は最高潮に達した。
そして私の耳元で彼は囁いた。
「あゆみ、指輪外して?」
彼は私の左手の指輪に手をかけた。
「イヤ、これは大事なの、外しちゃ駄目だよって・・・」
「じゃなんで俺を受け入れた?元ご主人を思いながら俺に抱かれたのか」
違う、でも、涙が溢れて止まらなかった、私は声を出して泣いた。
そんな私の姿を見て彼は私を抱きしめた。
「ごめん、ごめん、俺ひどい事言ったよね」
「ごめんなさい、私帰ります」
彼は私を抱きしめて「怪我が治るまでここに居て欲しい」と耳元で囁いた。
そして彼の中で一つの結論に達した事を私に伝えた、それは思いもよらぬことだった。
「俺はあゆみの元ご主人に似ているんだね、しかも名前まで同じなんて・・・」
「えっ?」
「俺と初めて会った時、様子がおかしかったし、元ご主人といる錯覚に陥って思いをぶつけたのだろう、それにあゆみがこうも簡単に俺を受け入れてくれるわけないし・・・」
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