夜の帝王の一途な愛
彼は私の愛する凌と自分が瓜二つで、名前まで同じと言う結論を出したようだ。
しかも彼はとんでもない事を口にした。
「あゆみ、俺、元ご主人の代わりでもいいからあゆみと一緒にいたい、俺を利用して構わないから、俺、あゆみに惚れた、側に置いておきたい。そのうち俺に惚れさせて見せる、俺と一緒に暮らさないか?」
涙が頬を伝わった、また彼と一緒に居ることが出来る、私が愛した麻生凌としてではないが、私を求めてくれている、でも私は指輪を外し、目の前にいる麻生凌と再出発をする勇気はなかった、またあの悪夢が蘇るからである。
「少し考えさせてください」
「考えることはないだろう、あゆみはしばらく一人じゃ動けないし、俺と一緒にいる事を文句言う奴もいないし、この際俺相手に元ご主人への文句ぶつけてスッキリすればいいと思うよ」
彼は変わりなく私に考える時間を与えないそして怪我が治るまでお世話になることになった。
怪我が治るまでと思っているのは私だけで彼はずっとこれから一緒って思っていた。
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