【更新】雇われ妻ですが冷徹騎士団長から無自覚に溺愛されています
まるで食らいつくすかのような激しい口付けにリーゼの意識がおぼろがかってくる。
息つぐ暇も与えられず、なすがままとなっていたが、不意にふっと腰の力が抜けて後ろに倒れそうになったところを、背中に回ったランドルフの腕がしっかりと抱き止めてくれた。力を込められ、彼の胸へと引き寄せられる。
「はぁ……はぁ……もぅ、なんでこんな……」
乱れた呼吸を整えながら、リーゼが控えめに抗議をした。
もうまもなく、主催として義父母たちとともに招待客を出迎えなければならない。欠席など許されないというのに。
彼の腕の中から恨みがましく睨め上げる。快楽に蕩けていたせいで、その眼力が弱々しいのは自分でも自覚していた。
「君の美しい姿を見ていたら我慢ができなった。いっそのこと帰るか。今の君を他の男に見せるわけにはいかない」
「もう、なに言ってるんですか」
ランドルフは反省などしていないらしく、目元を緩めて赤く色づいたリーゼの首を上機嫌に撫でている。
ため息をつきながらも、リーゼは思わず笑ってしまう。
息つぐ暇も与えられず、なすがままとなっていたが、不意にふっと腰の力が抜けて後ろに倒れそうになったところを、背中に回ったランドルフの腕がしっかりと抱き止めてくれた。力を込められ、彼の胸へと引き寄せられる。
「はぁ……はぁ……もぅ、なんでこんな……」
乱れた呼吸を整えながら、リーゼが控えめに抗議をした。
もうまもなく、主催として義父母たちとともに招待客を出迎えなければならない。欠席など許されないというのに。
彼の腕の中から恨みがましく睨め上げる。快楽に蕩けていたせいで、その眼力が弱々しいのは自分でも自覚していた。
「君の美しい姿を見ていたら我慢ができなった。いっそのこと帰るか。今の君を他の男に見せるわけにはいかない」
「もう、なに言ってるんですか」
ランドルフは反省などしていないらしく、目元を緩めて赤く色づいたリーゼの首を上機嫌に撫でている。
ため息をつきながらも、リーゼは思わず笑ってしまう。