佐々木くんは見えるらしい
「え?」
思わず聞き返す。
でも佐々木くんは
「気付かれてはいけないものに気付かれたかもしれない」
そう言ってから、口を閉ざしてしまった。
ほんとう心配。
それにカレーを食べたあとも、ちょこちょこおかしなことが周りで起こった。
みんなで森を少し探検するっていうのがスケジュールの中に入ってたんだけど、倒れるはずのない木が倒れたり、変な笑い声みたいなのが聞こえたり、先生たちもおかしいな、って言ってた。
夜になって、キャンプファイアーをするってなって、音楽に合わせて火の周りで踊ってたら、誰かが「なんか人数多くない?」って言って、それからプチパニックになった。
先生がみんなのことを落ち着かせて、人数を数えたけど、別に人は増えてなかったみたい。
佐々木くんは時折、誰かに触られたみたいにビクッて反応したりするし、女子男子別れて、みんなでお風呂に入っても、なんだか怖かったし。
寝るときも女子の大部屋で女の先生が居てくれたけど、しばらくは誰かが廊下を走るような音が聞こえてた。
でも、私も紗菜ちゃんもいつの間にか、眠りについていて……。
思わず聞き返す。
でも佐々木くんは
「気付かれてはいけないものに気付かれたかもしれない」
そう言ってから、口を閉ざしてしまった。
ほんとう心配。
それにカレーを食べたあとも、ちょこちょこおかしなことが周りで起こった。
みんなで森を少し探検するっていうのがスケジュールの中に入ってたんだけど、倒れるはずのない木が倒れたり、変な笑い声みたいなのが聞こえたり、先生たちもおかしいな、って言ってた。
夜になって、キャンプファイアーをするってなって、音楽に合わせて火の周りで踊ってたら、誰かが「なんか人数多くない?」って言って、それからプチパニックになった。
先生がみんなのことを落ち着かせて、人数を数えたけど、別に人は増えてなかったみたい。
佐々木くんは時折、誰かに触られたみたいにビクッて反応したりするし、女子男子別れて、みんなでお風呂に入っても、なんだか怖かったし。
寝るときも女子の大部屋で女の先生が居てくれたけど、しばらくは誰かが廊下を走るような音が聞こえてた。
でも、私も紗菜ちゃんもいつの間にか、眠りについていて……。