無自覚姫は今日も美形集団を纏わせる
白熱した(?)じゃんけん大会が幕を閉じ、布団の場所はちゃんと決まった。
まず右隣に葵華。
左隣には氷空くん。
頭側には蓮羅くん。
脚側には琴李くん。
脚側の斜めに心珠。
頭側の斜めに葵厘。
はーぁ、決まってよかった。
みんな布団にくるまり、葵厘はどこからか手のひらサイズのランタンを人数分取り出した。
「はい、これで顔を照らしながら少し話しよ~」
わぁっ・・・お泊り会の醍醐味・・・!
私がお泊り会で1番期待していたこと・・・それは・・・?
寝る前のお話タイム!
女の子だけだと恋バナだけになっちゃってついていけないし、女の子も男の子もいるのが1番!
「じゃあ1人ずつ話題出していこうか」
いいね、順番に話題を・・・なにを話そうかな?
そう考えたとき、出てきたのは1つ。
この半年間で私がなにをしたいのか、だ。
「まずは俺からだね」
氷空くんが名乗りを上げた。
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