無自覚姫は今日も美形集団を纏わせる

友情と両親と告白

1週間後──。
ついに、この日が来た。
引っ越し当日。
あの日から私は氷空くんとしか話さなくなった。
みんななにか言いたげな視線を送ってくるけど氷空くんに止められているからか、なにも言ってこない。
氷空くんは『みんなで』引っ越しを止めてみせると言ってくれたけど・・・急に話さなくなった私のために、氷空くん以外のみんなは止めるのに協力してくれるのだろうか。
でもその心配と不安は無用だったのだと。
私は今から十数分後、思い知らされる。
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