絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「どっか悪いの?」
「あっ、いや……これは安定剤みたいなものです!」
すぐテーブルから回収して、見えないところにしまい込んだ。
今の不自然だった……かな。
でも、これはあまり人に知られたくないものだから。
「ふーん、そう。ってか、腹減った」
「その前にちゃんと髪乾かさなきゃです!」
「お前って結構厳しいね」
なんて言いながら、ドライヤーがある洗面所まで戻ってくれた。
それから、ごはんを一緒に食べて、あっという間に時刻は夜の九時。
寝る場所どうしようかな。
わたしの部屋はベッドがひとつしかない。あとは、小さなソファがあるくらい。
「あの、よかったらベッド使ってください!」
「……はぁ? 誰が泊まるなんて言った?」