絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
な、なんて癒しなの……!
動画に夢中になってると、今度は急に後ろからものすごい力で腕を引かれた。
「わわっ、俐月くん⁉︎」
「……全然戻ってこないから心配したんだけど」
しまった。
俐月くんのこと待たせたままだった……!
「あっ、ごめんね。黒光くんと少し話してて」
「……誰それ」
「最近転入してきた子だよ! ってか、本人目の前にいるよ⁉︎」
俐月くんの目線が黒光くんに向いた。
なんかものすごーく不機嫌そうに、黒光くんを睨んでるように見えるのは気のせい……?
「あー……そういえばそんなのいたっけ」
「黒光くんクラスメイトなのに⁉︎」
「俺が羽瑠以外に興味あると思う?」
「え、え⁉︎」
「ほら、そうやって可愛いとこ。俺以外に見せんなよ」
「か、かわ……⁉︎」