絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


「なんで今さら驚いてんの」

「だ、だって黒光くんもいるのに」


「見せつけてんだよ」


なんて言って、わたしの手をグイグイ引いて歩き始めちゃった俐月くん。


黒光くんとは微妙なところで会話が途切れてしまった。



* * *



そして翌朝。


「……はよ」

「えっ⁉︎」


「んだよ、その反応」

「だ、だって黒光くんが挨拶して……」


「しちゃ悪いかよ」

「ううん、おはよう!」


ものすごい進展!

あの黒光くんが自分から声をかけてくれるなんて!


数日前までは迷惑の一点張りだったのに、むぎくんパワー恐るべし!


この調子で他の子とも馴染んでいけるといいなぁ。


< 113 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop