絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない

そう思っていた矢先、放課後に先生から資料の整理を頼まれて、ひとり教室で作業することに。


俐月くんも手伝うって言ってくれたけど、ひとりでなんとかなりそうなので先に寮に帰ってもらった。


すると、そこに偶然なのか黒光くんがやってきた。


「お前ひとりで何してんの？」

「先生からの頼まれごとで、ちょこっと残って作業してます！」


机に乗ってる資料を見て、黒光くんがため息をついた。


「他に手伝ってくれるやついねーの？」

「これくらいなら、ひとりでもできるかなって」


「なんかお前って放っておけねー」


なんて言いながら、空いてるわたしの前の席に座った。


「え、黒光くんは帰って大丈夫――」

「ふたりでやるほうが早いだろ」