絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
わたしも、服従者っていうのをずっと秘密にして隠してきたから。
「あーあ、なんか余計なこと喋りすぎた気がするわ」
「黒光くんの気持ち、すごくわかります」
「お前さー、そんなお人好しで大丈夫かよ。他の支配者に狙われたりしねーの?」
「あっ、わたしには……」
自然と手がピアスに触れた。黒光くんの目線が向いたのもわかる。
「あー、最良の相手がいるわけか。髪で隠れてピアス見えなかったわ」
学園のルールでは、支配者はペアがいる服従者に命令することは禁止されているから。
「でもお前さ、他の支配者がどういうのか知らねーんだろ?」
「え……?」
「学園側が勝手に決めた相手がベストとは限らねーよって話」
「それってどういう意味――」