絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


わたしも、服従者っていうのをずっと秘密にして隠してきたから。


「あーあ、なんか余計なこと喋りすぎた気がするわ」


「黒光くんの気持ち、すごくわかります」


「お前さー、そんなお人好しで大丈夫かよ。他の支配者に狙われたりしねーの?」


「あっ、わたしには……」


自然と手がピアスに触れた。黒光くんの目線が向いたのもわかる。


「あー、最良の相手がいるわけか。髪で隠れてピアス見えなかったわ」


学園のルールでは、支配者はペアがいる服従者に命令することは禁止されているから。



「でもお前さ、他の支配者がどういうのか知らねーんだろ?」

「え……?」


「学園側が勝手に決めた相手がベストとは限らねーよって話」

「それってどういう意味――」


< 117 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop