絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
何を話したらいいかまとまってないまま話したら、自分が何を言うのかわからないから怖い。
感情的になったらいいことないから。
それに、俐月くんから返ってくる言葉を聞く覚悟がまだなくて……。
重くてどんよりした気持ちが戻ってきてしまった。
俐月くんにそれを悟られちゃいけない。
いつも通り振る舞おうとして、なんともないフリをして笑顔を貼りつけた。
「心配かけてごめんなさい。今日疲れたからもう寝る……ね」
結局わたしは、自分が傷つくのが怖いだけなんだ。
* * *
いろいろ考えすぎた結果、寝不足……眠りが浅すぎて、ほぼ一睡もしていない状態。
寝不足のせいか、頭がボーッとして鈍い痛みもある。
午前中の授業をなんとか乗り切って、迎えたお昼休み。