絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
好きがいっぱいで、胸がぎゅうってなる。
少し前までの苦しかった気持ちが嘘みたい。
今は俐月くんと想いが通じて幸せでいっぱい。
「もっと甘えたいなって思っちゃう……」
「……そんな可愛いこと言うんだ?」
「まだ離れたくない……の」
俐月くんの気持ちを聞けて、こうして触れ合うことで不安が消えたのかな。
幸せな気持ちが不安な気持ちを上回って、心が満たされてる気がする。
「なら遠慮しないけど」
「んっ……」
さっきのキスより少しだけ強引で、でもどこか優しくて。
「羽瑠ってなんか壊したくなる」
「えぇ……」
「俺しか求めないように、グズグズに甘やかしたくなんの」
熱い瞳をして、艶っぽく笑いながら、もう一度深く唇を重ねる。
「ぜったい目そらすなよ」
耐えられず、目をギュッと閉じようとした。
でも、俐月くんはそれをぜんぶ見抜いていたようで。