絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
* * *
「うぅ、緊張する」
「そんなに?」
「だって、俐月くんのおうちにお邪魔するのはじめてだし、それに俐月くんのお母さんに会うなんて。心臓が飛び出てきそう……」
休みの今日、俺と羽瑠は街に買い物へ。
今ちょうどカフェで昼を食べて、夕方ごろに俺の家に行くことが決まってる。
「母さんが勝手に会いたがってるだけだから。羽瑠はいつも通りにしてたらいーよ」
「失礼のないようにしないと……! もしわたしが失敗しちゃって息子は渡しませんとか、彼女として認めないとか言われたらどうしよう……」
「そんな心配する必要ないと思うけど」
こういうネガティブな羽瑠は珍しい。ってか、俺の母さんのイメージ厳しすぎない?
「身なりとかちゃんとしないとだし……あっ、でもわたしに似合う服あるかな」