絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
あーあ、ほんと可愛い。
甘く攻め込まれてあたふたしてんの、可愛すぎてどうしたらいいか。
羽瑠の身体をくるっと回して、俺のほうに向けた。
うつむいて顔を隠してる。
そうやってされると余計に見たくなるのに。
人差し指を軽く羽瑠の顎に添えて、そのままクイッとあげた。
うるんだ大きな瞳、紅潮する頬、小さな桜色の唇……羽瑠のぜんぶに欲情してる。
「り、りつき……くん」
「そんな可愛い声で呼ぶなよ」
触れたい欲が掻き立てられて、かろうじてつながってる理性の糸がプツンと切れそう。
いつもと雰囲気が違う羽瑠に翻弄されっぱなし。
小さな唇に自分のをそっと重ねた。
「……続きはまた今度」
ここで止めるつもりだった。
さすがに理性保てなくなるのまずいし。