絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「いつものポジティブどこいった? 自分がいちばん可愛いって堂々としてたらいいんじゃねーの」
「そんな無茶な……」
「俺は可愛いと思ったけど」
「えっ?」
「まあ、仮装してんのはお前だけじゃねーし。純粋にイベントとして楽しむことにすれば?」
これは黒光くんなりに励ましてくれてる?
「まあ、お前は確実に注目浴びるだろうけどな。せいぜい頑張れよー」
なんて言って、クラスから出ていった。
――で、イベントの開始を知らせるアナウンスが校内に流れた。
みんな体育館に移動するみたいだから、いったんまぎれて様子見かな。