絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
黒光くんが言ってた通り、みんな結構仮装してるし、この中にまぎれ込めば自分の格好もそんなに気にならないかも。
……なんて、それは甘かったみたい。
「えー、なにあの子! めちゃくちゃ可愛くない⁉︎」
「隣のクラスの羽瑠ちゃんじゃない? 人気あるって噂聞いたけど、ほんと可愛いよね~!」
女の子たちが何か話してると思ったら、こっちにやってきて。
「ねーね! 写真撮らない⁉︎」
「猫耳めちゃ可愛い! ってか、羽瑠ちゃんスタイルいいのうらやましい~!」
「えっ、あ、そんなそんな!」
まさかこんなふうに話しかけてもらえると思わなかった。
普段話さない子と話すきっかけができてうれしいなぁ。
「あっ、よかったらお菓子どうぞ!」
「えー、ありがとうっ!」