絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
そのあともいろんな子が話しかけてくれたおかげで、少しずつ慣れてきたかも。
かごに入ってるお菓子も、ほとんどなくなりかけたとき。
「ねーね、そこの可愛い猫ちゃん。俺たちにもお菓子ちょうだいよ」
振り返ると仮装をした男の子たちが何人かいた。
「うわっ、やっぱ噂通りじゃん! つーか、ダントツで可愛くね⁉︎」
「いやそれな! ってか、似合いすぎじゃね⁉︎」
あっという間に男の子たちに囲まれてしまった。
「一緒に写真撮ろーよ!」
「あっ、俺も撮りてーのにずるいぞ!」
ど、どうしよう。なんか距離が近い。
「ほらもっと近づかないと写んないよー?」
「えぇっと、あの……」
ちゃんと断ろうとしたら、後ろからものすごい力で腕を引かれた。
えっ、な、なに?