絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「……この可愛い子、俺のなんだけど」
あれ、この声は……俐月くん⁉︎
グイッと抱き寄せられて、俐月くんの腕の中へ。
サボるって聞いてたから、てっきり来ないかと思ってたのに。急にどうしたんだろう?
それに、男の子たちの顔がなぜかみんな引きつってる。
「いや、そりゃ彼氏だったら黙ってないよな……」
「つーか、これ相当キレてね? 目だけで人殺せそう」
「ここは退散だな」
何やらヒソヒソ話してから「じゃあ、俺たちはこれで!」なんて言って、あっさり去っていった。
「俐月くんどうしてここに?」
「黒光がわざわざ俺んとこに来た」
「え、黒光くんが?」
「羽瑠がとんでもない格好してるから、捕まえてこいよって」
そんな言い方しなくても。