絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「羽瑠さ……自分が何してるか自覚ないの?」
「自覚?」
「俺以外の男の前でそんな可愛い格好してさ」
「えぇっと……」
「ちゃーんとわからせてやるよ。羽瑠が誰のもんなのか」
わたしを見る俐月くんは、とっても危険な瞳をしていた。
* * *
「り、俐月くん怒ってる?」
「そう見えるんだ?」
俐月くんの部屋に連れてこられた。
「笑顔だけど、怒ってるように見える」
「誰のせいだろ」
うっ、この感じぜったいわたしのせい……。
不機嫌オーラがすごいことになってる。
「そこ座って……俺の目ちゃんと見ろ」
身体中からスッと力が抜けて、ぺたんと地面に座り込んだ。
甘い命令に逆らえなくて、座り込んだまま俐月くんをじっと見あげる。
「可愛いねー、羽瑠」