絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


「俺さ、いま嫉妬で気狂いそうなの」

「ぅ……えっと、どうやったら機嫌直してくれる……?」


「羽瑠からキスして」

「えぇっ……」


「ちゃんとできたら甘いのしてやる」


耳元でささやかれた声に、身体がゾクッとして逆らえない。


でも、わたしからキスなんてしたことないのに。


戸惑うわたしと、余裕そうに愉しんでる俐月くん。



「ってか、この体勢だとキスしにくいか」

「へ……きゃっ」


抱っこされて窓のふちにそっとおろされた。


目線の高さが逆転。

わたしが少し上から俐月くんを見下ろす体勢に。


「この角度の羽瑠も好き……かわいー」

わたしが逃げないように、腰のあたりに手を回してる。


「……早く甘いのして」

「どうやってする……の?」


< 185 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop