絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「俺さ、いま嫉妬で気狂いそうなの」
「ぅ……えっと、どうやったら機嫌直してくれる……?」
「羽瑠からキスして」
「えぇっ……」
「ちゃんとできたら甘いのしてやる」
耳元でささやかれた声に、身体がゾクッとして逆らえない。
でも、わたしからキスなんてしたことないのに。
戸惑うわたしと、余裕そうに愉しんでる俐月くん。
「ってか、この体勢だとキスしにくいか」
「へ……きゃっ」
抱っこされて窓のふちにそっとおろされた。
目線の高さが逆転。
わたしが少し上から俐月くんを見下ろす体勢に。
「この角度の羽瑠も好き……かわいー」
わたしが逃げないように、腰のあたりに手を回してる。
「……早く甘いのして」
「どうやってする……の?」