絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
こんなのぜったい自分じゃなくなる……っ。
「へぇ……ちゃんと俺の言うこと聞けるんだ?」
「ぅ……もうこれ以上は……」
「もっと見せろよ」
「や……っ、う」
ドクッと心臓が大きく跳ねて、熱が沸々と湧きあがるような感覚。
命令されてるはずなのに、まったく怖くなくて……むしろ気分がふわふわしてる。
これが服従者としての本能で、支配者との特別な関係性ってこと……?
身体から力が自然と抜けていって、グラッと揺れかけたまま……霞見くんに抱きとめられた。
出会ったばかりの相手なのに、今こうしてそばに感じるだけで、すべてをあずけたくなるほど。
「あー……支配欲ってこういう感じ?」
視線は絡んだまま、まるで時間が止まってるみたいで。