絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


勢いのまま俐月くんの胸の中に飛び込んでみた。


「積極的じゃん」

声がうれしそう。

それにちゃんとギュッてしてくれた。


「羽瑠って焦らすといい顔すんね」

「っ、耳元あんまりダメ……」


「あー、弱いんだっけ?」


軽く息がかかるだけで、くすぐったい。


「俺のこと欲しがってんの可愛い」


相変わらずイジワルな笑みを浮かべて、少しだけ身体を離した。


「もっと焦らしたらどーなんの?」


だいすきな俐月くんの手が頬に触れた。


優しく包まれるこの感じがすごく好きで、うっとりしちゃう。


「いつもの俐月くんが、いい……」

「たくさん甘やかしてほしいんだ?」


「でも、俐月くんのケガ心配だし」


「俺の心配する余裕あるんだ?」

「へ……」


< 193 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop