絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「……だったら俺が満足するまで付き合えよ」
「ひゃっ、んん……」
「声……我慢しろよ?」
抑えなきゃって思うのに、甘ったるい声が漏れて。
「俺が塞いでやるから」
「ふぅ……ん」
「俺だけにもっと聞かせろよ」
それから少しの間……何をしていたかは俐月くんとわたしだけの秘密。
* * *
あれから俐月くんと一緒に念のため病院へ。
レントゲンを撮って、骨に異常はなかったけれど、しばらくは安静にしてるようにってお医者さんに言われた。
捻挫とはいえ、利き手が使えないのは不便だろうし……。
俐月くんが無茶をしないように、わたしができることをしてあげないと。
寝るまで俐月くんの部屋で、いつものように一緒に過ごす。
「俐月くん、ぜったい安静だからね!」