絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


「……だったら俺が満足するまで付き合えよ」

「ひゃっ、んん……」


「声……我慢しろよ?」

抑えなきゃって思うのに、甘ったるい声が漏れて。


「俺が塞いでやるから」

「ふぅ……ん」


「俺だけにもっと聞かせろよ」


それから少しの間……何をしていたかは俐月くんとわたしだけの秘密。



* * *



あれから俐月くんと一緒に念のため病院へ。


レントゲンを撮って、骨に異常はなかったけれど、しばらくは安静にしてるようにってお医者さんに言われた。


捻挫とはいえ、利き手が使えないのは不便だろうし……。


俐月くんが無茶をしないように、わたしができることをしてあげないと。


寝るまで俐月くんの部屋で、いつものように一緒に過ごす。


「俐月くん、ぜったい安静だからね!」


< 194 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop