絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


お医者さんも今日の夜、急に痛みが出るかもしれないって言ってたし。


「いま痛みとかない?」

「なんも」


「我慢しちゃダメだよ」

「大丈夫だって」


「包帯きつくない?」

「ん、平気」


「えぇっと、あとは――」

「俺が羽瑠を独占する時間?」


手をグイッと引かれて、俐月くんが座ってる上にわたしが乗っかる体勢に。


「羽瑠に触れないのもどかしい」


サイドを流れる髪を左手ですくいあげられて、耳にスッとかけられた。


「……だから羽瑠がして」


甘くささやかれた声に反応するように、身体にピリッと甘い電流が走った。


さらに本能を揺さぶるように……。


「俺のことちゃーんと満足させろよ」

「っ……」


「できたらたっぷり甘やかしてやるから」


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