絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
俐月くんからの甘い命令には逆らえない。
でも、わたしは何したらいいの?
じっと見つめてると、俐月くんは不満そうな顔をする。
「俺がして欲しいことわかんない?」
首をゆっくり縦に振る。
すると、俐月くんの人差し指がわたしの唇に触れた。
「この可愛い唇で俺を満足させるだけ」
誘うように指を押しつけてきたり、なぞってきたり。
でも、それよりもっとはしてくれない。
「焦らすんだ?」
「そ、そうじゃなくて……」
見つめてくる瞳とか、触れてくる指とか……ぜんぶにドキドキして、どうしたらいいかわからなくなる。
「羽瑠さ、これくらいで恥ずかしがってどーすんの」
「え……?」
「いつももっと激しいことしてるのに」