絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
でも、セーフワードはきちんと決めなくてはいけないので、話し合った結果セーフワードは〝止まって〟に決定。
「羽瑠の好きなことも教えて」
「好きなこと?」
「たとえば、こうされるの好きとかない?」
いまいちピンとこないかも。首を傾げて俐月くんを見ると、こっちに近づいてきた。
「え、えっと、なんか近い気が……!」
「わざと近づいてんの」
おでこがコツンと触れて、しっかり目が合う。
この距離感にどうしてもまだ慣れなくて、心臓がわかりやすくドキドキしてる。
「こうやってさ、近くで触れるのはいい?」
わたしの手の甲に、俐月くんの手が重なった。
強引さはなくて優しい触れ方。
「いい……けど、近くてドキドキしちゃう……」
「んじゃ、これは?」