絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


大きな手でわたしの両頬を包み込むように触れたり、頭を優しく撫でたり。


極めつきは、ギュッと抱きしめてきたり。


「うーる」

「う、あ……うぅ……」


「かわいー反応すんね。俺にこうされるの嫌じゃない?」


甘い声も、触れ方も……ぜんぶに反応しちゃう。


それに、本当に嫌だったら、こんな近くにいるのも拒んでるだろうから。



「俐月くんに優しく触れてもらうのは好き……かも、です」


気分がふわっとして、ずっとこのままがいいって思えるくらい心地がいいの。


「なんで敬語? ってか、語尾おかしくない?」

「り、俐月くんのせい……!」



俐月くんの胸をポカポカ叩いたけど、あんまり効果なし。


必死なわたしを余裕そうな顔で笑って見てるの。


< 41 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop