絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
大きな手でわたしの両頬を包み込むように触れたり、頭を優しく撫でたり。
極めつきは、ギュッと抱きしめてきたり。
「うーる」
「う、あ……うぅ……」
「かわいー反応すんね。俺にこうされるの嫌じゃない?」
甘い声も、触れ方も……ぜんぶに反応しちゃう。
それに、本当に嫌だったら、こんな近くにいるのも拒んでるだろうから。
「俐月くんに優しく触れてもらうのは好き……かも、です」
気分がふわっとして、ずっとこのままがいいって思えるくらい心地がいいの。
「なんで敬語? ってか、語尾おかしくない?」
「り、俐月くんのせい……!」
俐月くんの胸をポカポカ叩いたけど、あんまり効果なし。
必死なわたしを余裕そうな顔で笑って見てるの。