絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「わかん、ない……」
ダメ……俐月くんの声を聞くだけでクラクラするし、目が合うだけで身体が内側から熱くなる。
「そんな顔、俺以外に見せるの禁止ね」
俐月くんに手を引かれて、近くの空き教室へ。
少し雑に扉が閉められた瞬間、鍵がかかった音がした。
「目そらすなよ」
甘い声が身体にゾクッと響く。
本能が思考を支配して、どんどん熱くなって意識がふわふわしてくる。
「抑制剤……持ってるから、飲みたい」
「俺がいるから必要ない」
真後ろは壁、目の前には俐月くんのネクタイが揺れてる。
俐月くんによって取られた両手は壁に押さえつけられて、指を絡めてギュッとつながれてる。
「このまま縛ってやりたくなるね」