絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


わたしの太ももの間に、俐月くんの長い脚が入り込んできた。

脚を閉じようとしても、俐月くんがそれを許してくれない。



「されるの想像したら興奮した?」

「し、してなっ――」


「じっとしてろよ」


ネクタイに指をかけてゆるめながら、危険に笑ってる。


「できたらたっぷり甘やかしてやる」


熱くてぼうっとするのに、俐月くんの声だけは甘く響くの。


「……いま俺が羽瑠をどうしたいかわかる?」

表情とか仕草とか……ぜんぶ色っぽくて艶っぽくて。


冷静な思考がぜんぶ熱で溶かされていく感覚。


「グズグズに甘やかしてやりたい気分なの」


そんなこと言うのずるい……。

でもきっと、俐月くんは求めてくるの。


「今だけ羽瑠がしたいことしてやるよ」


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