絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
俐月くんに褒められると、心が満たされて満足してるのがわかる。
それに、こうしてもらうのがすごく落ち着く。
「落ち着いてきた?」
「ん……まだちょっとふわふわしてる」
俐月くんの腕の中は、あたたかくて安心する。
これって俐月くんだからそう感じるの……?
他の男の子でも、同じようになったりするのかな。
それとも俐月くんが支配者で、わたしが服従者だから……?
ぼんやりとする意識の中で、そんなことを考えていた。
* * *
放課後、いつもなら寮に帰るけど今日は違った。
桜城学園に転入して寮に入ってからは、なかなか両親と会うチャンスがなくて、今日やっとお母さんと会えることになった。