絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


俐月くんに褒められると、心が満たされて満足してるのがわかる。

それに、こうしてもらうのがすごく落ち着く。


「落ち着いてきた?」

「ん……まだちょっとふわふわしてる」


俐月くんの腕の中は、あたたかくて安心する。


これって俐月くんだからそう感じるの……?


他の男の子でも、同じようになったりするのかな。


それとも俐月くんが支配者で、わたしが服従者だから……?


ぼんやりとする意識の中で、そんなことを考えていた。



* * *



放課後、いつもなら寮に帰るけど今日は違った。


桜城学園に転入して寮に入ってからは、なかなか両親と会うチャンスがなくて、今日やっとお母さんと会えることになった。


< 47 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop