絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない


俐月くんの中でのわたしのイメージっていったい……。


それとも俐月くんが心配性なだけなのかな。



なんてことを考えていたら駅のほうに到着。


電車の時間まであと何分だっけ?


スマホを確認しようとしたら、どこからともなく甘い匂いが流れてきた。


香水……?

いや違う……何か思考が狂わされそうな甘くどい匂い。


この匂いを吸い込むほど、意識がぼうっとして、何も考えられなくなる。



さっきまでなんともなかったのに……急にどうしたんだろう。


それに、他の人たちはとくになんともなさそうな様子だし……。


「あのー、すみません。いま時間ありますか?」


急に声をかけられたから、びっくりして思わず足を止めてしまった。


声をかけてきたのは、大学生くらいの男の人だ。


< 49 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop