絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
それは心配……!
しかも野宿寸前なんて、そんなの放っておけるわけない。
「わたしにできることがあれば言ってください!」
「……だから、そういうこと見ず知らずの男に言うなよ」
「でも心配です」
「俺はお前のほうが心配」
あれ、わたしが心配される側になってる?
でも、帰るところないだろうし。
それに、ずっとこんな場所にいるのも危ないし、やっぱり心配が尽きない。
「あの、よかったらうちでごはん食べますか?」
「……いま俺が言ったこと聞いてた?」
「丸二日も何も食べてないなんて身体が心配です。それに、こんなところにいたら、不審者とかに連れ去られちゃうかもですし」
「俺よりお前のほうが狙われそうじゃない?」
「わたしの心配は無用です!」