絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
そのまま電源を落とされてしまった。
こうなったら強行突破するしか……。
「おっと、逃げようなんて考えるなよ」
「きゃっ……」
足をひっかけられて、そのまま乱暴にソファに押し倒された。
ど、どうしよう。
助けは呼べないし、そもそもわたしがここにいるなんて誰も知らないわけで。
「金ないならさ、身体で払うのはどう?」
「い、嫌です……離してください」
抵抗したけど男の人の力には全然かなわない、びくともしない。
それに、またさっきの匂いがしたら抵抗できなくなるんじゃ……。
俐月くん以外の男の人が、こんなに怖いなんて知らなかった。
乱暴で、身体の熱がぜんぶ引いてしまうくらい。
全然違う……俐月くんの触れ方は甘くて優しいのに。
「りつき、くん……っ」