絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
「また道端で倒れたらどうするんですか? それに、いろいろ事情があって帰るところないんですよね?」
「お前さ、俺以外の男にこういうことすんなよ」
「これは人助けなので! 困った人は放っておけません」
「なんかお前って話通じねーのな」
若干呆れながら、やっと部屋の中に入ってくれた。
「ここに座ってください! すぐにお茶用意するので」
「別に気つかわなくていい。俺は客じゃねーし」
「あっ、そうだ。ごはんの支度が終わるまで、シャワー浴びてきてください! 外、結構寒かったですし」
タオルを用意して渡そうとしたら、また呆れたようにため息をついてる。
「はっ、スーツがしわになっちゃうので、あずかりますね!」
「……お前ほんとお人好しすぎね」