絶対強者の黒御曹司は危険な溺愛をやめられない
飯島くんは自分のスマホをチラチラ見ながら、何か言いたそうにしてる。
「あの、椎波さんって好きな人……いたりしますか?」
「えっ?」
「あっ、いや、深い意味はないというか、突然すみません……!」
急に聞かれて少しびっくり。
でも、今ふと頭の中に浮かんだのは――。
「じつは、僕ずっと片想いしてる幼なじみがいて。それで、その子に振り向いてもらいたくて、でもなかなか行動に移せなくて」
「な、なるほど。それでさっきの検索画面が?」
「自分で言うのあれなんですけど、恋愛に奥手で……。ネットを頼るしかなくて、あんなこと検索してしまって」
「そんなに想ってもらえてる幼なじみさんは幸せですね! 幼なじみって関係性も憧れちゃいます!」