お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
どうせ今日は放課後まで何もないし、ちょっとくらい良いでしょ。
────と思い、歩を進めるものの……飲み物がないことに気づき、一旦寮へ戻った。
落とした時の被害を考えて、わざと置いてきたんだよね。
お気に入りのジュースをバスケットの中に入れながら、私は今朝のことを振り返る。
『まあ、無駄な気遣いに終わったけど』と嘆息し、小さく肩を竦めた。
その瞬間、机の上に置いてあった手紙がふと目に入る。
と同時に、顔を顰めた。
そうだ……早く、モリス令息の手紙に返事を書かなきゃ。
放っておいたら、また何通も送ってくるだろうし。
「はぁ……面倒だけど、貴族だから無視する訳にもいかないんだよね」
やれやれと頭を振りつつ、私は机の前に腰を下ろす。
『今日の聖地巡礼は諦めよう』と考え、紙とペンを手に取った。
そして手紙の返事と昼食を済ませると、校舎へ戻り、午後の授業へ打ち込む。
ぶっちゃけ勉強はあまり好きじゃなかったが、特待生なので頑張った。
そのせいか、放課後になる頃にはヘロヘロに。
でも、これから大事なイベントが待ち構えているため、気合いを入れ直す。
────と思い、歩を進めるものの……飲み物がないことに気づき、一旦寮へ戻った。
落とした時の被害を考えて、わざと置いてきたんだよね。
お気に入りのジュースをバスケットの中に入れながら、私は今朝のことを振り返る。
『まあ、無駄な気遣いに終わったけど』と嘆息し、小さく肩を竦めた。
その瞬間、机の上に置いてあった手紙がふと目に入る。
と同時に、顔を顰めた。
そうだ……早く、モリス令息の手紙に返事を書かなきゃ。
放っておいたら、また何通も送ってくるだろうし。
「はぁ……面倒だけど、貴族だから無視する訳にもいかないんだよね」
やれやれと頭を振りつつ、私は机の前に腰を下ろす。
『今日の聖地巡礼は諦めよう』と考え、紙とペンを手に取った。
そして手紙の返事と昼食を済ませると、校舎へ戻り、午後の授業へ打ち込む。
ぶっちゃけ勉強はあまり好きじゃなかったが、特待生なので頑張った。
そのせいか、放課後になる頃にはヘロヘロに。
でも、これから大事なイベントが待ち構えているため、気合いを入れ直す。