お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
先日ルーシーさんの未来予知で、失われたアイテムを手に入れたからかしら?
真っ先にアイテム収集へ出掛けていったクライン公爵家を思い浮かべ、私は苦笑する。
だって、実にあっさり成果を出してきたから。
リエート卿経由で聞いた話によると、本当に全部ルーシーさんの予言通りだったとのこと。
なので、トントン拍子に事を進められたらしい。
そのため、兄はルーシーさんに一目置いているのかもしれない。
少なくとも、インチキとは思っていないだろう。
「それじゃあ、先に四天王を討つのかい?」
レーヴェン殿下は長テーブルに両肘を突き、少し身を乗り出した。
小首を傾げる彼の前で、ルーシーさんはコクリと頷く。
真っ先にアイテム収集へ出掛けていったクライン公爵家を思い浮かべ、私は苦笑する。
だって、実にあっさり成果を出してきたから。
リエート卿経由で聞いた話によると、本当に全部ルーシーさんの予言通りだったとのこと。
なので、トントン拍子に事を進められたらしい。
そのため、兄はルーシーさんに一目置いているのかもしれない。
少なくとも、インチキとは思っていないだろう。
「それじゃあ、先に四天王を討つのかい?」
レーヴェン殿下は長テーブルに両肘を突き、少し身を乗り出した。
小首を傾げる彼の前で、ルーシーさんはコクリと頷く。