お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
今度は生徒会のお仕事か。お兄様達は本当に大忙しね。
間髪容れずに書類の決裁や資料の作成を始めた三人に、私は一先ずお茶を出す。
『ありがとう』と言って受け取る彼らに笑顔で頷き、私は鞄を持って退室した。
というのも、ルーシーさんに呼び出されているため。
一応、兄達の許可は貰っている。というか、ルーシーさんがもぎ取った。
『ちょっとくらい、息抜きしたっていいじゃない』と。
ここ最近のルーシーさんの頑張りは、お兄様達も知っているから断れなかったんでしょうね。
それに『こちらからアクションを起こさない限り、当分の間は安全』とまで、言われたら……ね?
押し黙るしかなかった兄達の様子を思い出し、私は『直ぐに戻りますから』と心の中で言う。
────と、ここで校舎裏の土手に辿り着いた。
間髪容れずに書類の決裁や資料の作成を始めた三人に、私は一先ずお茶を出す。
『ありがとう』と言って受け取る彼らに笑顔で頷き、私は鞄を持って退室した。
というのも、ルーシーさんに呼び出されているため。
一応、兄達の許可は貰っている。というか、ルーシーさんがもぎ取った。
『ちょっとくらい、息抜きしたっていいじゃない』と。
ここ最近のルーシーさんの頑張りは、お兄様達も知っているから断れなかったんでしょうね。
それに『こちらからアクションを起こさない限り、当分の間は安全』とまで、言われたら……ね?
押し黙るしかなかった兄達の様子を思い出し、私は『直ぐに戻りますから』と心の中で言う。
────と、ここで校舎裏の土手に辿り着いた。