お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
「おいおい……!こいつ、正気かよ!?下手したら、自分の腕まで食いちぎるかもしれないのに!」
「……成長前って、こんなに知能低いんだ」
ギョッとするリエートとドン引きしている特待生に、僕は思わず共感してしまう。
だって、こんな暴挙に出た敵は初めて見たから。
『そんなに空腹だったのか?』と頭を捻る中、レーヴェン殿下は蔓でアガレスの手足を拘束する。
が、意図も簡単に引きちぎられてしまう。
単なる植物とはいえ、かなり魔法で強化している筈なのに。
「なんつー馬鹿力だよ」
「お前も大概だけどな」
呆れたように肩を竦めるリエートに、僕は思わず言い返す。
だって、こいつも同じことをやってのけそうだったから。
『お、俺はもうちょい苦戦するって!』と弁解(?)するリエートをスルーし、僕は氷の矢を放つ。
が、あっさり避けられてしまう。
「……成長前って、こんなに知能低いんだ」
ギョッとするリエートとドン引きしている特待生に、僕は思わず共感してしまう。
だって、こんな暴挙に出た敵は初めて見たから。
『そんなに空腹だったのか?』と頭を捻る中、レーヴェン殿下は蔓でアガレスの手足を拘束する。
が、意図も簡単に引きちぎられてしまう。
単なる植物とはいえ、かなり魔法で強化している筈なのに。
「なんつー馬鹿力だよ」
「お前も大概だけどな」
呆れたように肩を竦めるリエートに、僕は思わず言い返す。
だって、こいつも同じことをやってのけそうだったから。
『お、俺はもうちょい苦戦するって!』と弁解(?)するリエートをスルーし、僕は氷の矢を放つ。
が、あっさり避けられてしまう。